今回は「安全なヘアケア剤の見分け方」というテーマで書いていきます。
というのも、市販のシャンプーでもサロン専売品でも未だに安全とはいえない商品がたくさん流通しているからです。特に、シャンプーやトリートメントに含まれる界面活性剤という毒は「経皮吸収(=皮膚からの吸収)」によって、90%が体内に残ります。
そして、女性は毒素を子宮にためて、出産時に子供に渡してしまうのです。結果、アレルギーを持った子供が産まれやすいとも言われています。
身体に毒を入れないことはそれぞれが気をつければいくらでもできることです。
この記事を見て、ぜひ普段から安全なヘアケア剤を使ってほしいと思います。
そもそも化粧品は何からできているのか?
そもそも化粧品は、
水+油+界面活性剤+その他成分(有効成分など)
からできています。
それぞれ一般的にどのような割合かをまとめるとこんな感じです。
この中で最も気をつけなければならないのが、水と油を混ぜる「界面活性剤」です。
上の図を見ると、シャンプーの界面活性剤の割合が約20%となっていますが、シャンプーには発泡剤や洗浄剤が入るのでどうしても界面活性剤の割合が高くなります。
界面活性剤には大きく2種類あり、
「化学系界面活性剤」と「天然系界面活性剤」です。
毒性が強い代表的な界面活性剤
化粧品やシャンプーなどは容器の裏側に必ず「全成分表示」というのがあります。これを確認するだけで、中に何が入っているのかが一目瞭然です。ちなみに、全成分表示は最初に書かれているほど入っている割合が多い成分となります。
その中でも下記のような成分は要注意です。
毒性が強い「硫酸系界面活性剤」
「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」など「硫酸」という表記が入っているものがこれに当たります。
毒性が強い「石油系界面活性剤」
「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na」や「オレフィンスルホン酸Na」など「スルホン酸」という表記が入っているものがこれに当たります。
硫酸系・石油系の界面活性剤は人体に下記のような影響を与えると言われています。
アトピー・手あれ・湿疹・かぶれ・肝臓障害・発がん補助・血液成分の減少など
また、冒頭でも書いたように、女性はこうした体に対する毒物を子宮に貯めこんでしまいます。そして、それをそのまま出産時に子供に渡してしまうので、アトピーやアレルギーにも大きく関わっているのです。(※昭和30年代、アトピー性皮膚炎の人はほぼゼロ)
毒性が弱い天然系界面活性剤
一方、同じ界面活性剤でも毒性が弱いものもあります。
毒性が弱いアミノ酸系界面活性剤
「ココイルグルタミン酸TEA」「ラウロイルグルタミン酸TEA」などや、ヤシ油・パーム油由来のもの、糖質系、高級アルコール系、非イオン性など
ヘアケア商品を買う時は必ず裏面の全成分表示を見て、できるだけ毒性が弱い界面活性剤が入った商品を買うことを強くオススメします。
シリコンって良くないの?
お店でもたまにこんな質問を受けます。
[speech_bubble type=”pink” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”お客様”]シリコンって良くないの?[/speech_bubble]
女性誌などを見ると、ヘアケア商品の紹介ではほぼ必ずと言っていいほど「シリコン」という言葉を目にします。
ただ、実は正確には「シリコーン」と言うのをご存知でしたか?
シリコン?シリコーン?
シリコン=ケイ素のことを指します。
岩石や土壌の主成分として自然界に存在し、地球上で酸素に次いで多く存在する元素です。最近では健康食品としてケイ素の濃縮溶液などが販売されていますよね。
一方、
シリコーン=ケイ素樹脂のことを指します。
ケイ素を含む有機化合物の総称で、天然には存在しません。シリコーンは、油状、ゴム状、樹脂状などの物理的形状のものがあり、コーティング作用があるのでシャンプーやコンディショナーなどさまざまな用途に使われています。
ヘアケア商品に配合されているのはケイ素化合物の「シリコーン」で、シリコーンを髪や頭皮に繰り返し付着させていると、とりあえずのサラサラ感に満足するのと引き換えに毛髪の悪化を招き、将来の不安を知らず知らず作り出しているのです。
ちなみに、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア商品の裏には全成分表示が記載されています。主なシリコーンの表示名は以下の通りです。
ジメチコン、シクロメチコン、○○シロキサン、シリル、シロキ、シラン等
シリコーンの特徴
●いつまでも髪や頭皮に付着している
●洗ってもなかなか取れない
●最初はサラサラ・ツルツル ⇒ 継続して使っていると髪が痩せて徐々にツヤがなくなりガサガサに
●キューティクルに付着して一緒にはがしながら落ちていく
●キューティクルがなくなる ⇒ 水分保持力が弱くなり乾燥や枝毛・切れ毛の原因に
●毛穴に詰まると健康な髪の育成を阻害して、細い髪の毛しか生えてこなくなる
●健康な太い髪 ⇒ 軟毛化 ⇒ 産毛化 ⇒ 薄毛 につながる
つまり、せっかくノンシリコーンシャンプーを使っていても、気付かないうちにコンディショナーやトリートメントでシリコーンをつけている方が本当に多いんです。
気になる方は、ぜひお使いのヘアケア商品の全成分表示をご確認ください。
シリコーンが付着した状態は例えるなら髪にギブスをつけているような状態です。
ギブスをつけていると、カラーやパーマの薬液が入りづらいので結果的に髪が染まりづらい、パーマがかかりづらいという状態になります。
そのため、アンジュールではまずは髪に付着したシリコーンをきれいに取り除いてから施術に入るように心がけているんです。
ぜひ参考にしてみてください。